ワッペン縁の加工　ロック加工とは

ワッペンの仕上がりを大きく左右するのが「縁の加工」です。中でも「ロック加工」は、ふちを糸でしっかり包み込み、ほつれを防ぐ最も一般的で信頼性の高い方法です。このページでは、ロック加工の特徴や注意点、カメオカの品質へのこだわりまでを、写真とともにわかりやすくご紹介します。

ワッペンの縁取り方法のひとつが「ロック加工」です。側面を糸でしっかり包み込むため、厚みがあり存在感のある仕上がりになります。一般的に知られている方法ですが、専用設備を自社で保有し対応できる会社は限られており、カメオカの強みのひとつです。

ロック加工の特徴

ワッペンのふちを糸でぐるりと包み込む加工方法です。ふちがしっかり保護されるため、ほつれにくく丈夫。厚みが出て、立体感のある仕上がりになります。

特徴	説明
ほつれにくく丈夫	糸でふちを巻き込むため、生地がほつれにくく長持ちします。洗濯にも強く、日常使いに最適です。
厚みと存在感が出る	糸のボリュームで縁が立体的に仕上がり、高級感やプロ仕様の印象になります。
ふち色で印象を変えられる	糸の色を変えることで、デザインのアクセントにも。ワッペン全体の印象を引き締めたり、目立たせたりできます。
長期使用におすすめ	耐久性が良い為、ユニフォームやチームウェアなど、長く使うワッペンにぴったりです。

ワッペンは、刺繍を入れた生地をカットして作ります。そのままでは切り口から糸がほつれたり、生地がめくれたりしてしまうため、縁を糸で包む「ロック加工」でしっかりと保護します。見た目の美しさだけでなく、長く使うためにも欠かせない工程です。

ロックなし（切りっぱなし）

＜端がほつれている＞

ロックあり

＜ふちがきれいで丈夫＞

ワッペン土台は、カット面がそのままだと糸がほつれやすくなります。ロック加工で縁を糸で包むことで、型くずれや糸抜けを防ぎます。

摩擦や洗濯によるダメージを抑え、長くきれいな状態を保てます。ユニフォームなど毎日使う用途では特に重要です。

縁が糸できれいに囲われることで、ワッペンの輪郭がはっきりし、完成度の高い印象になります。

ロック加工は丈夫で見た目も美しい仕上げですが、いくつかの特性があります。あらかじめ知っておくことで、仕上がりや取付方法の選択をスムーズに行えます。

ロック部分は最後に糸でかがるため、裏面に熱圧着フィルムを貼ることができません。そのため、アイロン接着だけでは完全に固定されず、縫い付けやマジックテープ加工との併用をおすすめしています。

ロック加工は「抜き型」に沿って行うため、基本は丸・四角・楕円などのシンプルな形状のみ対応可能です。特殊な形をご希望の場合はご相談ください。抜き型種へのリンク　

細かい凹凸や鋭角の多いデザインでは、糸がきれいに回らず仕上がりが乱れるため対応できません。その場合は「ヒートカット仕上げ」がおすすめです。

ワッペンの仕上げには主に「ロック加工」と「ヒートカット加工」の２種類があります。どちらも美しく仕上がりますが、用途やデザインによって適した方法が異なります。違いを知ることで、より目的に合った仕上がりを選ぶことができます。

糸で縁をかがる立体的な仕上げ

熱でカットしたフラットな仕上げ

丸・四角などの定型形状

自由な形にも対応

厚みがあり重厚な存在感

薄くてすっきり

ロック加工ができる形状は、カメオカが保有する専用の抜き型（刃型）によって決まります。丸型・四角型・楕円型など、よく使われる定型形状を多数ご用意しており、ご希望に近いサイズ・形をお選びいただけます。
※お客様指定の形状にも対応可能です

ご希望の形状で新しい抜型を作成することも可能です。ただし、以下の点にご注意ください。

費用	新規抜型代として 5,500円〜11,000円（税込）が発生します。
納期	通常より＋約1週間いただきます。
制限	細かい凹凸・鋭角・複雑なライン形状はロック加工では対応不可です。